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2014/11/07

親指シフトと私

 今、職場と自宅で親指シフト(NICORA)配列を使った日本語入力を使っている。

 憶えるまでが面倒だけれど、一度憶えてしまうと、とても楽。一度アタマの中でローマ字に変換して、それをまたバソコン上で日本語に変換するという作業が要らない。指で日本語を書いている実感がある。

 実は私は25年ほど前、自宅では親指シフトキーボードを使っていた。アスキー社が作っていたアスキーボードというPC-98用のこんなキーボード。

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 数年に渡って使っていたけれど、職場ではローマ字入力。だんだん面倒になり、自宅にGataway2000のDOS-Vパソコンを導入したのをきっかけに、ローマ字入力オンリーになってしまったのだった。

●親指ぴゅん
 その頃、「親指ぴゅん」というエミュレータを十数年前に使ったことがある。これは、普通のWindows用のキーボードで、親指シフトの入力が出来るというもの。ハードは一切変更しないで、ソフト的に親指シフトを実現するのでエミュレータ。
 しかし、普通のWindows用のキーボードでは、どうしても親指の位置がズレる。Gataway のキーボードでは、特に右手の親指をかなり右側に持ってこないと入力が出来ない。そうすると、右手の親指が痙りそうになるし、元々指の形で文字を憶えていたので、憶えていたはずの文字が出てこない。
 しばらく使ってから諦めてしまった。

●やまぶき+ORZ配列
 2013年の4月、FaceBook の親指シフトグループに参加するようになり、ORZ配列という配列があることを知った。右手のホームポジションを一段右にずらす配列で、右手親指の負担を減らすことが出来る配列だった。
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 ダメ元で試してみると、調子がいい。
 指の形で憶えていた文字も出てくるし、右手親指が辛くない。
 ホームポジションをズラすというのは、ちょっと邪道な気もしたけれど、ものは試しでしばらく使ってみることにした。エミュレータは「やまぶき」を使うことにした。「やまぶき」はキーカスタマイズの自由度が高く、旧来の親指シフト配列で使われていた、半濁音は小指シフトを使うというキーも使えるので、自分でアサインしなおした。

●やまぶき+NICORA配列
 2013年の10月、やはり右手のホームポジションを一段右にずらすというのに無理があることが分かってきた。私はソフトウエアのプログラミングをするので、一種の英文を打つ。その際は右手のホームポジションを一段左にずらさなければならない。そして日本語入力の時はまた元に戻す。ギターの転調のようなものだから慣れればなんとかなるかと思ったけれど、どうしても誤入力してしまい、なんともならなかった。

 そこで、ORZ配列ではない、NICORA配列の標準的なものにしたところ・・・・
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 これはこれで打てるようになっていることに気がついた。
 一気に今のキーボードでNICORA配列を打つのは難しかった。でも、一度ORZ配列で練習することでNICORA配列での打鍵が出来るようになっていたのだった。この状態で約一年半経つ。

 かつて「親指シフトは効率的」という宣伝文句があって、今の愛用者もそれを強調したりしている。でも、親指シフトの何が良いかというと、「楽なこと」につきる。打鍵数が少ないので指が楽。アタマの中でローマ字に変換する必要が無いので楽。日本語を指で語っているようで楽。
 音声入力も最近は良くなってきたけれど、たぶん、私は一生使うのではないかと思っている。
2014/04/15

iPad で親指シフト入力が出来るエディタ

 親指シフトキーボードに復帰して約1年、職場と自宅で使っているので大分慣れてきた。
 外出するときにはiPad を使用していて、ここだけはローマ字入力を使っている。そこで、昨年の秋に耳寄りなニュースが入ってきた。

 iPad でも親指シフトキーボードが使えるアプリが出るというのだ。
 それなら、外出先でも親指シフトキーボードが使える。早速、ベータ版テストに参加してみた。

 基本的には、独立したアプリ、独立したエディタなので、そのアプリの中で親指シフトキーボードが出てきて、そのアプリの中で文書を作成。出来上がった文書を他にコピペするという形式だ。だからiPad に標準装備されているキーボードの代わりになるものではない。

 完成形はこちらの N+Note for NICOLA というアプリになった。

 結論から言うと、私はこのアプリを買わなかった。理由としては、

●ミスタッチの問題
 タッチタイプ(ブラインドタッチ)をしようとすると、キーボードが指で隠れるが、ソフトキーなので画面に少しでもタッチすると入力されてしまう。また、私には小さめのキーボードなので、特に小指の範囲でのミスタッチが目立った。
 慣れの問題かなと思ったけれど、1ヶ月ほどでは結局慣れることはなかった。
 また、揺れる新幹線の車内で打ったときには、ミスタッチの他、腕が疲れた。狭いテーブルでは、両手ホームポジションをキープするため、両腕の筋肉を知らず知らずのうちに使っていたためだった。

●片手で持ちながらの入力が出来ない
 アタリマエだけれど、「親指同時打鍵」を頻繁に使うので、iPad をテーブルなどに置かないと使用できない。駅のホームで電車を待つときなど、ローマ字なら両手でホールド、両手の親指だけで打つことも可能だ。 

●外部キーボードが使用できない
 私はリュウドの外部キーボードを使用していて、こちらでローマ字入力したほうが、間違いがなく、疲れない。
 外部キーボードが使用できるようになれば、言うことがないのだけれど。

 以上、個人的な意見である。

 「使いやすい」、「待っていました」というレヴューもたくさんあり、使う人、使う環境によって評価は人それぞれだと思う。
 ただ、日の当たらない親指シフト入力のiPad アプリを開発された作者さんには有り難いと思う反面、今少しの改善を期待したく思う。
2014/01/08

ワープロ喫茶

 冗談みたいな話だけれど、1980年台前半、ワープロ喫茶というのがあった。

 喫茶店のコーナーにワーブロ専用機が置かれていて、時間あたりの料金を払ってワープロを使わせてもらう、というものだった。まだワープロがまだ一般に普及していない時期で、ワープロ専用機が何十万もしたのでそんな商売も成り立ったのだろうと思う。

 私も何度か御茶ノ水の喫茶店ルノワールにあったワープロを使わせてもらった。まだ20歳くらいの頃だ。ワープロ用紙代やフロッピー代別で、30分で500円くらいだったと思う。混んでいると恥ずかしいので、空いている時間帯を狙って行った。

 ワープロは富士通のOASIS。グリーン単色のCRTモニタに親指シフトキーボード。本体は今のデスクトップバソコンほどの大きさ。それが初めて触ったワープロだった。

 初めて触るのだから、当然使い方は分からない。取扱説明書を読んでいるだけであっという間に時間が過ぎてしまう。それでも四苦八苦してモニタ上に漢字の単語が出てくると、結構感動した。
 電子化された文章、というのがやたら魅力的で、これからは私のような悪筆でも、好きなようにカーソルを動かして活字を切った張ったが出来る時代になるのかと思うと、嬉しくてしょうがなかった記憶がある。当時、学校で配られるプリントや、会社で作成される文書もほとんどが手書きだった。

 しかし、キーボードが親指シフトキーボードという特殊なものだったのには困った。自宅ではTK-80BSというバソコンの元祖みたいな機械を友人から借りて使っていたので、JIS配列ならそのまま打てたけれど、キーの配列が違いすぎて文字を探すのが一苦労。
 それでも、親指シフトキーボードが合理的な配列であることは少し使ってみてよく分かった。これに慣れて、バチバチ打てるようになったら最高だろうなと思った。

 紆余曲折はあったけれど、現在また親指シフトキーボードの配列でこの文章を打っている。これも、最初に触ったワープロが親指シフトキーボードだったということと無縁ではないと思う。
2013/11/17

親指シフトキーをひっくり返す

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 捨てずにおいたアスキーボード、久しぶりに出してみたところ、親指シフトキーのコマだけが上下が逆になっているような形状。ということで、ものは試しで東プレのRealForce91Uのスペースと無変換コマを上下逆にしてみたら、なんだか打ちやすい。と思うのは私だけでしょうか。。クリアテープを重ね貼りして、少し高さをかさ上げ。

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 しばらく、これで使ってみます。

 (2013/12/20追記)クリアテープは特に必要ありませんでした。
2013/04/30

親指シフト再び

 30年近く前に3年ほど親指シフトを使いまくっていましたが、職場で色々なコンピュータを使わなければならなくなり、ローマ字変換に戻ってしまい、今に至っている。
 その後、「親指ぴゅん」など使わせてもらいましたが、手が大きいせいか右手親指が痙りそうになったりして、諦めていた。
 facebookのグループで、orz配列とやまぶきRを知り、試したところ具合が良い。指の形に無理がないので、キーを思い出すのも比較的楽です。キーボードは、RealForce の91Uを、職場と自宅それぞれで使っていて、これは親指シフトには合っているように思う。
 ただ、仕事でプログラミングも行うので、英字キーはそのままで、カナのみOrzレイアウトのホームポジションにスイッチして使う形。どこまで慣れるか試行中といったところ。また、恥ずかしながら数字キーについては、いまだブラインドではないので、やまぶきRのキー定義を勝手に書き換えて、いまのところ図のようにして使っている。半濁音もShiftキーで出るように定義を変更。さて、どこまで使えるか。

ORG レイアウト 親指シフト