保育園
「近くに来たけど、保育園に行ってみる?」
「うん!」
運転席はわし。助手席は息子。
それで、ちょっと回り道をして、息子まの通っていた保育園へ行ってみた。
3月31日の最後の通園。伝え聞くだけだけれど、先生も年長さんのみんなも全員出席。泣きながら本気で別れを惜しんでいたという。
保育園に通わせはじめたころは、正直わし自身保育園に対して偏見を持っていた。でも、数を重ねて保育園に行き、3月半ばの卒園式に参加させてもらうに及び、自分の子供をここに預けて本当に良かったと思った。本当に彼らは家族みたいになっていた。
ところが4月に入って入学式(4月半ば)に至るまで、息子は荒れ気味。最後はわしもぶちきれ、
「小学校に行かなくてもいい。保育園に戻れるように先生に相談するから。」と大きい声でがなった。息子は「いやだあ」と泣いていた。もちろんハッタリだけれど。それが私自身少し気になっていた。
保育園に着き、車を降りると、彼はそこから見える園庭の畑について、取り憑かれたように説明しだした。ひとしきり説明が終ると、慣れ親しんだ遊具のある園庭のほうを見に行った。日曜の保育園。施錠されていて柵の外から見るしかない。もちろん誰も居るはずがない。
息子はしばらくじっと見ていると、私のほうへやってきて、「戦いごっこ」をはじめた。なにやら難しい技の名前を言いながら、ええい!と言ってものすごい勢いで私にパンチを食らわせる。でも、実はぜんぜん痛くない。(家だったら本気でこっちも痛いのに。ものすごい手加減をしている。)
しばらく、戦いごっこをやったあと、息子は車のほうへ自分で戻った。私は車のキーを解除し、息子は助手席へ乗り込んだ。私も乗り込み
「行くよ。」と言った。
「うん。」
車を発進させた。念のために
「もういいかい?」と聞いた。
「うん。もういい。」
助手席の息子を見ると、彼は毅然とした顔で後ろも横も見ずにまっすぐに前を見ていた。
それを見て、私のほうが危なくなった。目の前がゆらゆらし、思わずブレーキを踏んだ。
※MIXI日記より転載
「うん!」
運転席はわし。助手席は息子。
それで、ちょっと回り道をして、息子まの通っていた保育園へ行ってみた。
3月31日の最後の通園。伝え聞くだけだけれど、先生も年長さんのみんなも全員出席。泣きながら本気で別れを惜しんでいたという。
保育園に通わせはじめたころは、正直わし自身保育園に対して偏見を持っていた。でも、数を重ねて保育園に行き、3月半ばの卒園式に参加させてもらうに及び、自分の子供をここに預けて本当に良かったと思った。本当に彼らは家族みたいになっていた。
ところが4月に入って入学式(4月半ば)に至るまで、息子は荒れ気味。最後はわしもぶちきれ、
「小学校に行かなくてもいい。保育園に戻れるように先生に相談するから。」と大きい声でがなった。息子は「いやだあ」と泣いていた。もちろんハッタリだけれど。それが私自身少し気になっていた。
保育園に着き、車を降りると、彼はそこから見える園庭の畑について、取り憑かれたように説明しだした。ひとしきり説明が終ると、慣れ親しんだ遊具のある園庭のほうを見に行った。日曜の保育園。施錠されていて柵の外から見るしかない。もちろん誰も居るはずがない。
息子はしばらくじっと見ていると、私のほうへやってきて、「戦いごっこ」をはじめた。なにやら難しい技の名前を言いながら、ええい!と言ってものすごい勢いで私にパンチを食らわせる。でも、実はぜんぜん痛くない。(家だったら本気でこっちも痛いのに。ものすごい手加減をしている。)
しばらく、戦いごっこをやったあと、息子は車のほうへ自分で戻った。私は車のキーを解除し、息子は助手席へ乗り込んだ。私も乗り込み
「行くよ。」と言った。
「うん。」
車を発進させた。念のために
「もういいかい?」と聞いた。
「うん。もういい。」
助手席の息子を見ると、彼は毅然とした顔で後ろも横も見ずにまっすぐに前を見ていた。
それを見て、私のほうが危なくなった。目の前がゆらゆらし、思わずブレーキを踏んだ。
※MIXI日記より転載
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