アナログテレビ終了
アナログテレビが終了した。
以前の記事に書いたとおり、私はアナログカラーテレビの修理技術を学んでいたことがある。
その後、オーディオメーカーに就職したので、テレビを修理することはあまりなかったけれど、テレビチューナーという装置はは何度か修理した。
オーディオコンポに組み込んで、テレビの音声だけをステレオから聞く装置だ。もちろんテレビ画像を見ることは出来ない。
当時のテレビはあまり良いスピーカーを使っていなかったから、ステレオからテレビの音声を聞くと迫力のある高音質を聞くことが出来た。そこで、オーディオコンポの一部としてテレビチューナーというオプション装置が存在していた。(当時のFMチューナーはテレビの周波数を聞くことが出来なかった)
今日の読売新聞を読んでいたら、アナログテレビが終了するのに伴って、視覚障害者の方が利用していたアナログテレビチューナーや、FMラジオで聞くことが出来たテレビ音声を今後は聞くことが出来なくなる、という記事が載っていた。
アナログテレビの音声はFMなので、周波数さえ合えばFMラジオで聞くことが出来た。しかしデジタルだとそうはいかない。
これを読んで、30年近く前、視覚障害者の方のお宅に伺って、アナログテレビチューナーを修理したことを思い出した。
おそるおそる、
「目がご不自由でらっしゃいますけど、テレビの音声をお聴きになるのですか?」
と聞いたところ、意外にも
「いやあ、これが楽しみなんですよ。ラジオじゃなくてテレビの音声のほうがいいんです。色々想像出来るしね。壊れちゃうとほんとに困っちゃいます。」
とニコニコ笑いながらおっしゃっていたのを思い出す。
修理が終わると、それはもう上機嫌で感謝の言葉をおっしゃっていただいた。
いまデジタルチューナーを購入すれば、そこからデジタルテレビの音声を聞くことが出来る。でもデジタルチューナーの価格は高騰していて、下手をすると数ヶ月前の倍、二万円くらいになっている。
総務省ではデジタルテレビを見ることが出来ない世帯に数ヶ月間だけ無料でデジタルチューナーを貸し出すというけれど、その後はどうなるのだろうか。
そんなこんなを考えると、電波行政の都合で、視覚障害者の世帯にいらぬ出費を強いるってのはどんなもんなのだろうかと思ったりする。
※MIXI 日記から転載
以前の記事に書いたとおり、私はアナログカラーテレビの修理技術を学んでいたことがある。
その後、オーディオメーカーに就職したので、テレビを修理することはあまりなかったけれど、テレビチューナーという装置はは何度か修理した。
オーディオコンポに組み込んで、テレビの音声だけをステレオから聞く装置だ。もちろんテレビ画像を見ることは出来ない。
当時のテレビはあまり良いスピーカーを使っていなかったから、ステレオからテレビの音声を聞くと迫力のある高音質を聞くことが出来た。そこで、オーディオコンポの一部としてテレビチューナーというオプション装置が存在していた。(当時のFMチューナーはテレビの周波数を聞くことが出来なかった)
今日の読売新聞を読んでいたら、アナログテレビが終了するのに伴って、視覚障害者の方が利用していたアナログテレビチューナーや、FMラジオで聞くことが出来たテレビ音声を今後は聞くことが出来なくなる、という記事が載っていた。
アナログテレビの音声はFMなので、周波数さえ合えばFMラジオで聞くことが出来た。しかしデジタルだとそうはいかない。
これを読んで、30年近く前、視覚障害者の方のお宅に伺って、アナログテレビチューナーを修理したことを思い出した。
おそるおそる、
「目がご不自由でらっしゃいますけど、テレビの音声をお聴きになるのですか?」
と聞いたところ、意外にも
「いやあ、これが楽しみなんですよ。ラジオじゃなくてテレビの音声のほうがいいんです。色々想像出来るしね。壊れちゃうとほんとに困っちゃいます。」
とニコニコ笑いながらおっしゃっていたのを思い出す。
修理が終わると、それはもう上機嫌で感謝の言葉をおっしゃっていただいた。
いまデジタルチューナーを購入すれば、そこからデジタルテレビの音声を聞くことが出来る。でもデジタルチューナーの価格は高騰していて、下手をすると数ヶ月前の倍、二万円くらいになっている。
総務省ではデジタルテレビを見ることが出来ない世帯に数ヶ月間だけ無料でデジタルチューナーを貸し出すというけれど、その後はどうなるのだろうか。
そんなこんなを考えると、電波行政の都合で、視覚障害者の世帯にいらぬ出費を強いるってのはどんなもんなのだろうかと思ったりする。
※MIXI 日記から転載
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